最近、辞書にハマっている。そう言うと驚かれるだろうか。
わたしの辞書好きの起源は、小学生の頃までさかのぼる。
小学2年生の頃、辞書を初めて買ってもらった私は、それがうれしすぎて昼休みが来るたびに友達と辞書を引いて遊んでいた。校庭でみんながドッジボールをするなかで、私は図書館で友達と辞書を引いていた。
当時は「どちらが早くその単語にたどり着けるか」スピード勝負をしていた。ヨーイドンで同時に同じ単語を調べ、早くその単語が載っているページを探し当てたほうが「勝ち」だ。
純粋にゲームの道具の一つとして辞書を使っていたのだ。
その後、さらなる辞書の魅力に気づくのが高校2年生のときである。
当時東進衛星予備校で、宮崎尊先生の英語の授業を受けていた。映像授業のなかで彼は、英語力をつけるために「英英辞典を弾き比べなさい」という指導をしていた。素直だった当時の私は、その授業で例として挙がったロングマンとオックスフォード、2種類の英英辞典を引き比べるようになった。
そして大学受験も無事終わり、会社員となった私は辞書とは程遠い暮らしをしていた。
しかしX(旧Twitter)にてこの記事を目にした。
物書堂の辞書アプリはこれを買え:①国語辞書編【2021年版】|西練馬
なるほど。国語辞典を引き比べるよろこびも、この世界にはあるのか……!
衝撃だった。
記事内では、同じ単語を4つの国語辞典で調べたときのスクリーンショットが載っている。どの辞書が自分の好みに合うのか、どの辞書を買うのかという点で、非常に参考になった。
好みに合った「精選版 日本国語大辞典」を手始めに購入。
夏目漱石の『草枕』を読みながら、わからなかった単語を調べるのに使っている。
次は、「明鏡国語辞典」がほしいなと思っているところだ。
順調に沼に落ちている。