定期的に話題になる「CLASSY」
このPodcastでも言及されているけれど、雑誌「CLASSY」は定期的にバズる。
とにかく記事の文章が面白いのだ。
雑誌の中身の写真をそのままブログに載せるのは権利的によろしくないため、今回は写真を使わずに「CLASSY」の面白さを伝えたい。
地面師と戦うOLの1ヶ月コーデ(2025年3月号)
いきなり現実離れした設定に驚く。
特集のタイトルは「地面師と戦う!ディベロッパー女子2月の着回しDIARY」。
記事の構成的には、主人公が「◯月◯日」にこんな服を来ましたという流れで、1ヶ月分のコーディネートが載っている。
土地の下見も地主との交渉も、防寒服で乗り切り勝ち取って見せる!
あくまで冬服の紹介ということだが、設定が強すぎて正直全然洋服に目がいかない。
2月2日 調べてみると、やっぱり!長年、地主が頷かずに契約に至らなかった土地だわ。散歩ついでに”実査”に行こう
ここで散歩コーデとして、動きやすそうな洋服が紹介されている。ファッション誌だしね。
2月4日 地主のおばあさま・結城さんに接触するも、警戒心MAX。「価格次第かしら…」と言われ、苦戦の予感
ここでおばあちゃん登場。若い女性のモデルさんプラス、背中の曲がったおばあちゃんが写っている写真が載っている。
しかもモデルさんがおばあちゃんに渡している袋は、あの伊勢丹のチェック柄の袋。なんとも芸が細かい。
2月17日 ライバル社の買収一歩手前、間一髪で契約成立!相手の司法書士の先生がなんだか高圧的なんだけど…
ピエール瀧のことね。
ちゃんと元ネタのNetflix「地面師たち」を観てこの特集を作っているのね。制作サイドが本気で遊んでいる感じがして、すごく好感が持てる。
2025年3月号はこんな感じでした。
続いて、2025年2月号を見てみよう。
全力ダイエット女子の着回しコーデ(2025年2月号)
地面師と戦うOLから一転、2月号は非常にリアル。
1月14日 仕事終わりソウタとマイと飲みに。携帯から音がしたなと思ったら、”受付嬢・ありさ”の名前。やっぱり黒じゃんっ!
彼氏が浮気をしていることが、スマホの通知から分かってしまう。あるあるですね。
1月28日 朝から営業資料作りでバタバタ!ソウタからのLINEを無視していたら、内線で電話が。ね〜、しつこいんですけど
社内恋愛だったのか!これはややこしい!
1月29日 ソウタに改めて別れを告げ、会食へ。仕事も充実しているし、私を大切にしない奴にかまっている暇はないの
お〜。別れたんですね。うん、それがいいよ。
あなたは強い。
でここから、1月最終日の1月31日の分まで続くわけですが、またこの最終日が最高なんですよね。「そうくるか!」感がとても良い。
ブラウン縛り1ヶ月コーデ(2025年1月号)
こう書くとファッション誌っぽいが、正式なタイトルは「ブラウンを着ないと祟られる!?因習村で12月の着回しDiary」。
「ブラウンしばりコーデ」と「因習村」が無理やり関連付けられている気はするが、小さいことは気にしない。先に進みます。
12月8日 「祟りだあーー!」
叫び声がしたので神社に駆けつけると、竹子さんの夫・宗紀さんが倒れている…!そして遠くには熊神様の姿が!?
12月21日 早朝にキッチンから大きな物音が!ついに珠美さんが倒れた…!
「窓の外に熊神様がいたんです…」
もしかして、私達に迫ってきている?
物騒ですね。祟られてるし。
12月もあと1週間くらいしかないけど、これどうやって物語を終わらせるんでしょうか。
「CLASSY」はもはやファッション誌以上
ここまで見てきたように、もはやファッション誌の範疇を超えていると言っても良いでしょう。読ませる企画がほんとうに多い。
KindleUnlimited対象作品なので、ぜひ読んでみてほしい。