コンタクトレンズが届いた。ネット通販で注文していたものだ。
日本郵便の人が段ボールを手渡してくれたとき、「わ!私の社会性が届いた!」と思った。
大学までずっと眼鏡をかけていた私がコンタクトレンズをつけるようになったのは、遡ること3年前。新卒で会社に入るタイミングだった。
父から「コンタクトレンズにしなさい」「眼鏡だと面接に落ちたりキャビンアテンダントになれなかったりするのだから、社会的に有利に生きるには、人前で眼鏡はつけない方がよい」とアドバイスされたのだった。比較的素直な私はそれを律儀に守って、今に至る。
実際、たまに眼鏡を着けて会社に行くと、周りの人がいつもより雑談をしてくれなくなる。話かけてもらいにくくなるし、たまに話しかけてもらえることがあっても、話がぜんぜん盛り上がらない。そのくらい、眼鏡とコンタクトレンズとでは、相手に与える印象が違うのだ。
だから、家にストックしているコンタクトレンズの在庫が無くなりそうになるといつも「社会性の危機だ!」と思う。
でも今日届いたから、私の社会性は無事守られました。これで当分は大丈夫。
めでたし。