すこやか生活

written by human

新聞写経で自分のためだけの時間をつくる

写経が趣味です

一般的にはお経を書き写すことを写経と呼ぶけれど、私はお手本になる文章を書き写すことを「写経」と名付けている。

新聞や本の中からステキだな、真似したいなと思う文章をピックアップし書き写すのだ。

文章の勉強にもなるし、知見が広がる。

しかし、それ以上に大きいのがデトックス効果・リラックス効果である。ただひたすら無心で書き写すなかで、気持ちがスーッと落ち着いてくるのだ。

なんとなくソワソワするときや眠れないとき。焦燥感に駆られているときや不安に襲われているとき。そんなときに一人で机に向かってコーヒーでも飲みながら写経をする。

また、書いている間はSNSも見なくて済むのも推しポイント。SNSやスマホの通知を気にしないでなにかに没頭できる時間は非常に貴重だから。アテンション・エコノミーからの退避としてとても良い。

何を書き写すか

では何を題材にして写経をするのか。

これは本当に好みの問題なので、好きな文章を選ぼう。

強いて言うなら、日経新聞の一面コラム「春秋」は、文字数も500文字程度だし時事ネタも入っていて面白いのでオススメ。

他の新聞のコラム(朝日新聞の天声人語や読売新聞の編集手帳など)も色々写経してみたが、個人的に呼吸が合うのが日経新聞の春秋だった。ここは本当に個人差があるので、色々試すなかで自分にとっての経典を見つけてほしい。

ぴったりA5サイズの紙に収まる

逆に写経にオススメしないのは、XをはじめとするSNSの短い文章。これはなかなか写経の効果が得られない。たしかに寸鉄人を刺す投稿もあるのだが、まず写経するに値する投稿を厳選する作業に時間を取られてしまうので良くない。また、140字程度の文章(Xの投稿)を書き写しても、なかなか書くことによるリラックス効果が得にくい。

そういうわけで、500文字以上のある程度まとまった文章を選定するのがおすすめ。

お気に入りの紙とペンを使おう

写経する際はとっておきの文房具を使うのがミソ。

小さいことだけれど、ここで気分を上げるのがすごく大事。

ちなみに個人的に最強デッキはこんな感じ。 - 筆記具→万年筆(PILOTのグランセ or SAILORの色雫)

  • 紙→システム手帳A5リフィル(能率手帳ゴールドの用紙)

ボールペンでもコピー用紙でも問題なく書き写すことはできるけれど、お気に入りの文具を使うことで写経タイムがより楽しくなるのだ。

レッツ写経!

騙されたと思って一度写経をやってみてほしい。 きっと豊かな時間が過ごせるはずだ。

このブログでも以前少し触れたが、写経に限らず、今後趣味の重要性は増していくだろう。

AIが当たり前になった世界で君たちはどう生きるか - すこやか生活

意味あることばかり求められるこの時代に、自分の楽しみのためだけの時間を持つこと。その手段の一つとして、写経を実践している。